問題の原因を特定する

DirectX アプリケーションの実行中に問題が発生した場合は、DirectX 診断ツールを使うと問題の原因を特定できます。次のような問題がないか確認してください。

• 誤ったバージョンの DirectX コンポーネント。 [DirectX ファイル] タブの [注意] で、ベータ ファイルやデバッグ ファイルに関する警告がないか確認してください。ベータ ファイルは初期のテスト用バージョンで、商用アプリケーションと共にインストールすべきものではありません。デバッグ バージョンはプログラムを開発する際に使われるファイルで、これも最終製品と共にインストールすべきものではありません。デバッグ バージョンのコンポーネントがインストールされていると、製品版がインストールされている場合よりもアプリケーションの実行速度が大幅に低下することがあります。
• 認定されていないドライバ。[DirectX ドライバ] タブのファイルの一覧で、未認定を示すマークが表示されているドライバがないか確認してください。[ディスプレイ]、[サウンド]、および [入力] タブの [注意] にも、その他の問題が示されている場合があります。未認定のドライバは、最新バージョンの DirectX と完全に互換性があるかどうかをマイクロソフトによってテストされていません。
• ハードウェア アクセラレータの欠如。 一部のプログラムは、DirectDraw® または Direct3D® ハードウェア アクセラレータが利用できないと、実行速度が非常に低下するか、またはまったく動作しません。[ディスプレイ] タブの [DirectXの機能] で、DirectDraw または Direct3D に "使用可能なアクセラレータなし" と表示されていないか確認してください。表示されている場合は、ハードウェアのアップグレードを検討したほうがよいかもしれません。
• デバイスが接続されていない。ジョイスティックなどの入力デバイスが応答しない場合、正しくセットアップされていない可能性があります。そのデバイスが、DirectX 診断ツールの [入力] タブに表示されているかどうか確認してください。表示されていない場合は、コントロール パネルを使ってデバイスを追加します。